【群馬前橋】妄想アパートメントに出展してきました

Facebookでは写真を投稿できないから結局こっちになったか!ってことで、簡単に今回の出店を振り返ってみる記事です。

知らない人にざっくり話すと、令和市として群馬の覚えにくい県庁所在地として有名な前橋市の広瀬団地にて開催された文化祭に出てきたって感じです。https://note.com/embed/notes/n51ca6169a0e9

お祭りはやはり出展者側に限る。

出店までの経緯

令和市のメンバーの1人がこの文化祭の主催者であるODD SCHOOLに最近ジョインしたらしく、是非とも令和市にも出てほしい!となったらしいので、一部令和市民が声をかけられた。(後ほど令和市公式ラインからも公募)

群馬か〜遠いな〜と思っていてゆるゆると観察していたけど、文化祭に参加を決めていたメンバーが「インプロをやりたい」と言っていたので、「ならば俺の出番か」ということで参加を決める。

なぜなら、当方のファーストキャリア(初めて何かをして人からお金をいただいた仕事)が舞台俳優なもので、2016年から何やかんや今日に至るまで毎年インプロワークショップを開催していたのだから!

大人も子供もごちゃ混ぜになってやるスタイルが大好きだぞ!

やると決めたらあれもこれもやりたくなって、結果的に実にいろいろなものをつくることになった。

今回作ったものたち

新規に作ったものたちはこんな感じ。

年表作りワークショップ
展示用の年表のデザイン
超能力ガチャ
令和市開発に関する資料作成
メタバースタワマン
メタバースタワマンのチラシ
みんなでつくる令和50年の年表アプリ

準備期間は1ヶ月。作ると決めたらぶっ通しで作り続けるので、なかなかに多作。

その他過去に作ったものを展示。

不平等条約をきっかけに作った令和市の教科書
令和市営地下鉄の路線図
https://youtube.com/watch?v=fzeYvXYmJb8%3Frel%3D0

令和市に関する動画のプレイリスト(つくったの、半分もないけど)

出展当日、心に残ったことたち。

おばあちゃん、Stable Diffusionを触る。

AIお絵かきブースを別の旧令和市民が用意してくれていたが、そこに70代くらいのおばあちゃんがやってきた。

その際、「AIでお絵描きするんですよ〜」と僕が適当に説明してたのを見て、元令和市加工センター長・けんごさんが「何か書いてほしい絵の言葉を入れてみたら、それに近い絵が勝手に出てくるんですよ〜」と説明していたのが印象的だった。

言葉の力ってすごい!と思った。そして、そんな人材が非常に貴重であるとも。ちなみに彼が作った新しい名刺の肩書きはコミュニティマネージャー。
マジで適役だと思う。
↓そんなけんごさんによる令和市ブースの説明。

令和市コーナーについて!

#令和市 #妄想アパートメント pic.twitter.com/Mz9U5jin3Q— シン·かとちゃん (@yorozuyakatou) November 19, 2022

謎に人気な超能力ガチャ

ガチャガチャってすごい!!!とりあえず回してみたくなる不思議な魅力があるよね。

実はこのアイデア自体、シェア街文化祭に令和市が出店していた際に稼働していたNFTガチャが源泉なのだけど、ガチャガチャってとりあえず回してみたくなるらしい。

中には遊び研究所で募集した「えたのかどうかよくわからない超能力」とモテアマスとの不平等条約の際に話題が出ていた「年齢を売る薬」をヒントにその日限りの年齢を。

小学生の女の子が引いたのが「人生5周目の人」一番先輩になっちゃったね。

5畳の空間でのエチュード

今回の会場があまり広い会場ではない上に団地ゆえにあまり大きな声が出せない制約があったので、どうしようかなと結構迷った。

今回は円座になって目をつぶるスタイルのエチュードをやった。

未来のモノしりとり、令和今昔物語、エチュード・イン・ザ・ダークなどなど。

目を瞑ってても、体そんなに動かさなくてもエチュードってできるじゃん!って思ったのであった。

ホヤおじさん

「お前ら!ホヤを食え!」「ホヤ貝というヤツを許さない!」

ホヤの輸入国は韓国で、その韓国が震災以降ホヤを輸入しなくなったため、国内で生産される50%のホヤが廃棄されているとのこと。しかも、ホヤが育つには3年かかるし、なんだったら3年目にとらなきゃいけないというかなり厳しい制約。

そんなホヤを救うべくひたすらホヤを無料で振る舞い続ける謎のブースがあった。

とある大学の先生らしく、話すトピックが面白すぎて素敵。

「ホヤとうずらの相性は最高!」ということでうずらをご購入いただけた。

うずら料理する配信、みたかったけどみそびれた。ごめんよ。

全体的な感想

創作のエネルギーを発揮できてよかった。いろいろあったから、これだけ夢中になれるものがあってよかったなぁと。

不思議なことに誰一人欠けていてはこうはならんかったやろうってくらいにみんながみんなそれぞれの役割を果たしていた感がすごかった。

あと、作ったものをたくさん楽しんでもらえたのが何よりも嬉しい。

主催のODD SCHOOL代表ワタナベシンヤ氏が「いろんな世代の交流する場を作りたい」って言葉通りの感じになった気がする。みんなガチャガチャ回してたしね。

団地って、どちらかというと高齢者の方が多いイメージだからこそ、団地でこんな催しをやれたのがとってもよかった。

次は団地丸ごと使ってそれぞれの生活を展示するみたいな企画をやってみたいなぁと思う。全員1日限りの住民。その生活とは?みたいなの。似たようなものがあったら是非教えてほしい。

終わった翌日(そもそも帰ってきたのが朝の四時だけど)に、それまでの労いをこめて草津温泉に行った(というか連れて行ってもらった)

なんと草津温泉のこのオブジェ、岡本太郎先生の作品!!

岡本太郎の作品なのに美しく綺麗。

「人間解放のレクリエーションの場」

ずっと目指している場所に来れてよかった。

2022年令和市の総評

今年も我らのバーチャルまちづくりDIY都市・令和市の終わりが近づいてきた。(7/24崩壊予定。現時点で残り13日)

令和市の暦上、早いもので2年目を終えようとしているが今年は僕らがやってきたことを世の中が後追いし始めようとする空気がやってきた。

このまま突き放してやるのもいいが、バーチャルまちづくり老人会(今作った)の一員として、これから出てくる若い世代(もちろんバーチャル上での。実年齢ではない。)のために遺産を残しておこうと思い始めた。

ここに「バーチャルまちづくり講座つくりプロジェクト」のスタートを宣言する。

どことやるのかはわからない。とりあえず、声をかけ始めているが、なるべく大きくやれるところがいい。

今は「大きくしていく」方向で声かけを始めている段階だが、もしこの記事を見て「私も何かしらで関わってみたい!」という人がいれば、ぜひ声をかけてほしい。令和市にその入口を設置したので、令和市が消える前にアクセスしてみてほしい。

Q.誰にでも開かれていて、多様性が認められている自由な場所ってあるんでしょうか?

A.ある。正確にはなかったからつくった。

僕自身の話をすると、令和市立ち上げ以前にはそういう場所を一人一人がつくれる力を持てるように、自分自身の手で自分の居場所を作りながら好きな場所を選べるようにと願いながら18歳以降行動してきた。

最初期はワークショップをしながら瞬間的にそういう場を作ってきたが、常設拠点を地元福岡に作ろうとした。そこに「GroundMole」という名前をつけた。

住まないシェアハウス!?どんな妄想も許される思考の拠点を福岡・天神に作りたい!
福岡のスペースをつくるクラファンをしていたときに書いた文章の抜粋

しかし、自分が生まれ育った福岡という街を甘くみていたために、この場所が必要な人と巡り会うことができなかった。というか、そもそも僕自身が福岡の居場所のなさと生きづらさから自然と福岡から距離を取るように東京へ進学しようとしてた節があったので、相性が悪かったのかもしれないと。(いろんな高校生たちと出会うことはできたけれど)

復学と就業の関係で舞台を和光に移し、一年ほど地に足をおろしてやってみたところ、GroundMoleは当初の想定通りの居場所としての機能を果たすことができた。 「生きづらさ」や「生きる上での不安」をなくしたらどうなるの?〜Ground Mole和光とは何だったのか〜 : 全国、家のない大学生活日記 お世話になりました。 hoku3373.livedoor.blog

ただ、この時期は自分自身の生活があまり成り立っていなかったこともあって、大学を出るタイミングで閉じることになった。

その後、奈良の山奥に拠点を移し、ひそひそとGroundMoleを続けていたが、その拠点からも出ることになったために、しばらくGroundMoleの活動をお休みすることにしたが、2020年某流行り病の影響もあって、木津の河川敷に不定期でGroundmoleを復活させることにした。https://note.com/embed/notes/nba898bbac6b4

….ここまでは令和市以前の話ではあったが、GroundMole木津のスタートの翌年の1月に「この一年で進んだ分断に対してどのように生きていくべきか?」を某友人と話し始める。

某友人は閃いた、「バーチャル自治体をつくろう」と。

その友人も僕と同様に、誰にでも開かれていて多様性が認められる自由な場所づくり(というか世界作り)をしてきたベテランだったためにすぐにスタートをすることができた。

僕は初めての令和市で令和市民大学を作り「分断されたみんなが見てきた世界をシェアする場」をつくった。

令和市民大学はその後自主的に立ち上がったいろいろな講座の集まる場所になった。

Q令和市はどのように人を集めたか?


A.↑のような場所をこの世界に出現させることでそれを必要だと考える人たちが集まってくれた&みんなが引きこもっているときに「やあやあ」と積極的に出かけていった。

実は去年の10月頃から完全にアフターコロナになっていた。

令和市第一期の頃は世間と歩調を合わせてウィズコロナ的な匂いを出しながらことを進めていたが、511のリアルイベントや令和市オフ会&令和市合宿など積極的にオフの機会を作り出し続けた。

その結果、バーチャルで出会った人たちとの絆を強くし、さまざまなプロジェクトを立ち上げ進めることになった。

バーチャル自治体なお隣さんに積極的に遊びにいくことで、新しい令和市住民を迎えることもできた。

第一期は【シェア街】や【Robloxで世界を創ろう!】と、第二期はそこから三茶のインドことモテアマスと不平等条約を結んだり、今年新しく生まれたFuturistコミュニティやニンジャ寺子屋との交流もできた。 令和市とモテアマス三軒茶屋、経済連携協定と姉妹都市に関する不平等条約を締結へ 合同会社モテアソブ三軒茶屋のプレスリリース(2022年6月15日 12時00分)令和市とモテアマス三軒茶屋、経済連携協定と prtimes.jp

↑あまりにも不可解なプレスリリースも打たれていた

令和市を舞台にいろいろな施設が生まれる。

そこが何かしらのコミュニティに変わる

令和市が終わる

人の繋がりだけが残る

令和市が復活する

再び令和市を舞台にいろいろな施設やプロジェクトが生まれる

かくして、令和市は地道に人口を増やしていった。

なお、来年の令和市がどのような形で復活するかは不明のままだ。今年の令和市の復活のセレモニー会場をつくりはしたが、既にみんなが令和市が復活するものとして動き出していたから同じような感じで復活していくのだろう。https://note.com/embed/notes/nc078f80e627b

↑今年の復活の様子

Q令和市は何を目的に存在しているのか

A.2021年当時のみなさまはこんなふうに思ってくれていました!

すごくワクワクしてきませんか?

こちらはデザイナーの森倉ヒロキ氏が令和市のロゴをつくるワークショップを開いてくれたときにヒアリングして作ってくれたもの。

まだ生きていても楽しいらしいよという明日への希望。
今こそ必要ですよね。

Q令和市はどのようにして形作られてきたか?

A.最初はとにかく巻き込んだ。あとはみんなが「やりたい」を口に出してくれたので、とりあえず全力でサポートした。=誰でも何かを立ち上げることができた!

イベントもリアル拠点も自分の手で作ってきたから、そこでやってきたことをシェアしてきた。

「そういう場所があったらいいなぁ」と言っている人に「もうあるよ」と言って巻き込んだ。

みんなで相談に乗った。

とりあえず顔を出しまくった。

たまに反応した。

ただ、一つ分かったのは何かしらプロジェクトがあったほうが盛り上がりは維持しやすいし、何かコンテンツがあったほうが人が来やすい。

どちらかと言えばコンテンツ提供側だったので人のきやすさをメインにつくっていたのが去年だったけど、今年はたくさんのプロジェクトが立ち上がってくれたおかげでどのコミュニティも大きく盛り上がってくれていた。

今年はバーチャルまちづくり連合ミーティングを毎週火曜日に欠かさずやってきた(というかやってた。僕自身は夜遅かったのであまり参加していない)。それが盛り上がりを維持できた原因か。

大事なことは令和市では誰でもプロジェクトを立ち上げることができて、誰でも好きな施設をつくれるということ。

ちなみに今年は、令和市特産品センターにて特産品をつくるプロジェクトが、令和市フリーペーパープロジェクトにて令和市のフリーペーパーが完成した。どちらの発起人も今年から令和市民になった人だ。(しかも途中参加)

新施設の例として令和市放送局ができた。こちらの人物はまだ顔も見たことがない。

Q令和市はどうやって遊びに行く場所をつくったか?

A.Robloxでワールドをつくり、オープンチャットで日常的なコミュニケーション、zoomで会話して、合宿で集う

ご存知の通り、令和市はどこにでも存在しているので、「ここが令和市だ!」と言えばそこが令和市になる

第一期では令和市の都市をRobloxStudioという3Dモデリングツールで受肉させた。

令和市内で行われたメタバース初詣

本日の令和市の文化祭の出し物、そのいち!
土地とNFT売ってまーす!

100円でーす😄

外でやっていいらしいので、#シェア街 さんの品位を落とさないように頑張る。 pic.twitter.com/Kgdu8OpATL— サカキミヤコ (@hisui0) June 18, 2022

↑NFTの土地の路上販売が行われていたらしい

すごい和やかにNFTで荒稼ぎしてます。#シェア街文化祭0618 pic.twitter.com/69x08QRY0c— サカキミヤコ (@hisui0) June 18, 2022

↑NFTの路上販売の様子

【Robloxで梅収穫!】
リアルとバーチャル連動イベント!
☆放っておいたら誰にも食べられずに落ちてしまう梅を、バーチャル自治体令和市の特産品にしてしまおう!

企画で、バーチャル側でもがっつり梅を収穫しましたー!
みんなの手作り3D梅がカワ(・∀・)イイ!!#バーチャル梅 pic.twitter.com/zoRx6l8uhK— gunjinarumi (@kokorutia) June 11, 2022

↑バーチャル梅収穫などもしていたらしい

梅収穫プロジェクトのCM動画を作成しました🎥
バーチャルとリアルで同時開催した、おそらく世界初の梅収穫イベントです。
参加するかしないか、では無くて、参加方法や選択肢を増やすことで楽しめる人を増やしたいです。
まだ生きてても楽しいらしいよ
という明日の希望#令和市 pic.twitter.com/En6mS2KhuU— 川原健悟|kengo kawahara (@chicchi_works) June 26, 2022

↑リアルな梅収穫も同時並行で

【令和市営地下鉄のwiki🚇】

「駅名をくわしく見たい」とのお声をうけて
令和市営地下鉄のwikiが出現しましたhttps://t.co/EtGrsnE8uo

情報拡充予定です
追加したい情報がありましたら
どこかでご発言ください pic.twitter.com/UrhZdaufEe— 令和市 (@ReiwaCityNews) January 13, 2022

↑地下鉄もあるよ!

遊びに行く場所がなければ作ればいいじゃない!のスタンス。

Q令和市はどのようにして新しい技術を取り入れたか?

A.新技術を見つけるたびに遊んで実装した

アプリ作りたいなと思ったのでノーコードのアプリつくりを勉強→実装した

令和市アプリ、追加機能つけたぞー!①
令和市内の日常をつぶやけるようになった。
独自のSNSってことよね。#令和市 pic.twitter.com/8CKuXtxAq1— きたきた (@seizogakuen) January 10, 2022

DAOもとりあえず作った(っぽい)

DAOの予行練習をするだお!
I found a cool social token $BBL. Check it out on #Niwaxyz ! https://t.co/99Mm1qq6zY— 令和市 (@ReiwaCityNews) March 20, 2022

Robloxを紹介されたらすぐに令和市の土地を作った

ということで、my金閣を建造し始めた。
中に囲炉裏置いたり、なんだったらミニチュア化して常に燃える金閣とかもつくってやる!!! pic.twitter.com/pihqG7hEs7— きたきた (@seizogakuen) October 23, 2021

学んだことがすぐに実装できる。これがいいところ。逆に言えば、学んだものをアウトプットする場があるっていうのでテンション上がっているのかもしれない。

僕のような人間が令和市には少なからず存在しているので、自然と新技術が導入されてくる。導入にあたって市民講座がどんどん開講しているのも良いところか。

Qバーチャルまちづくりで何ができるのか?

A.まとめてみた

うちには教育と居場所作りと交流の機会。
外には学んだ技術を輸出したり、実際に物品を作ることを通して世に出てみたり。みんなでプロジェクトをやってみたり。

存在自体がアートで、そのアートをやるために技術を学び、アートの支えとして哲学があり、世に発信するためにデザインする。

色んな領域で役立てるね。

Q現実世界でできないの?

A.できるっしょ!!!まずはみんな慣れようぜ!

バーチャルまちづくりを継承したい1番の理由はこれかもしれない。

自分で世界を創れる。世界を創れるなら変えられる。

国家なんて所詮共同幻想。

どの共同幻想に足を突っ込むかで世界はいくらでも変わるし、その数が増えれば本当に世界が変わる。

安心のために昨日までの世界を望んでいる人が多いけど、もういらないでしょう。新しい世界に行きたくない?なんだったらいいように作りたくない?

日本の夜明け?世界の夜明け?いや、夜は明けているから目を覚ますんだ。